「初期費用は無料、かかるのは電気代だけ」
と記載している会社がほとんどですが、これは本当なのでしょうか。
このページでは、フルオペレーションシステムによる自販機設置事業では、土地オーナーは初期費用を負担することなく始められる理由を説明します。
自販機設置ビジネスにおけるフルオペレーションシステムを簡単に説明します。
土地所有者は設置場所を貸して、自販機設置業者が自動販売機を設置して日々の販売業務全般を担うというもの。その中で、自動販売機が使用する電気については、設置場所の電力を利用することもあり、土地所有者が負担するケースがスタンダードとなっています。
つまり、フルオペレーションシステムの自販機設置をする際に、土地所有者は自動販売機を購入したりリースしたりする必要はなく、標準的な設置工事・電気工事なども自販機設置業者が負担するわけです。そのため、フルオペレーションシステムによる自販機設置業者各社の公式サイトでは「初期費用が無料」と表現しているのです。
フルオペレーションシステムの自販機設置ビジネスなら、自販機設置事業者が飲料メーカー系列であろうと独立系専業メーカーであろうと、土地所有者の初期費用負担はなく、運用が電気代のみという点は変わりません。
もちろん、契約条件は各業者による違いがあるものの、土地所有者は設置場所を提供して電気代を負担するという役割分担はほぼスタンダードといえるでしょう。
自販機設置の初期費用で、イレギュラーではありますが土地所有者側の負担になる特殊な工事費用が発生するケースもあります。
自販機設置の特殊な電気工事の具体例ですが、以下の3つなどは参考になるでしょう。
電気工事だけでなく、設置場所の地盤が不安定で足場を安定させる工事を行うことも稀にあります。
自販機付帯工事と呼ばれる特殊な工事費用の目安として、電気設備総合工事店「一成電気設計事務所」公式サイトに掲載されている工事金額(自販機付帯工事100V電気工事概算金額、平成17年5月30日現在)の一部を紹介しておきます。
- 増設コンセント工事(既設コンセントよりコンセントを増やす工事)5m以内/¥10,000
- 専用コンセント工事(分電盤よりコンセントを増やす工事)5m以内/¥13,000
引用元/一成電気設計事務所公式サイト(https://www.issei-el.co.jp/index_23/31_vm/index.html)※2021年5月5日調査時点
こうした費用は誰が負担するのか、自販機設置事業者によって異なるので、個別に問合せすることをおすすめします。
ちなみに、自動販売機を購入する場合はいくらなのか、「じはんきや」という自販機販売会社のサイトの掲載価格を紹介すると、新品(メーカー保証付)自販機は約90万~200万円
となっています。
単価の安い飲料販売で、一般人が初期投資するにはかなり高額。自販機設置ビジネスを始めるにしても、第一歩はフルオペレーションシステムの方が現実的でしょう。
参照元/じはんきや公式サイト(https://www.jihankiya.com/service.html)※2021年5月5日調査時点
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