設置場所を提供する土地オーナーにとって、ビジネスとしての自動販売機設置事業のメリットとリスク、両面について説明します。
土地オーナーにとって、自動販売機設置事業のメリットは収益という面と、それ以外の付加価値という2つに分類することができます。
フルオペレーションシステムによる自動販売機設置事業は、土地オーナーにすれば設置場所の提供と電気代の負担はあるものの、ほとんど何もせずに収益を得られる可能性の高い副業ともいえます。
もちろん、飲料は単価が安い商品なので土地オーナーの取り分も高額というわけにはいきません。それでも所有不動産の土地活用と考えれば、余剰スペースでプラスαの不労所得が得られるのは有意義です。
自動販売機で飲料を売るということは、周辺の人々にとってコンビニやスーパーに行くよりも手軽となれば、買う側にとっても有意義。地域にとって役に立つビジネスともいえます。
また、自動販売機を設置することで照明効果が得られたり、人目につきやすくなることで防犯効果の向上になります。所有地で賃貸アパートを経営する土地オーナーなら、敷地の一角に設置することで多様な導入効果が期待できるわけです。
また、自動販売機によっては災害時に無料提供できる機能を持つ機種もあり、社会貢献にもなります。
リスク要因も収益という面と、それ以外の付帯要素でまとめてみましょう。
自動販売機の電気料金は土地オーナーが負担するので、販売手数料より電気料金の方が多ければ赤字になってしまいます。このリスクがないとはいえませんが、フルオペレーションシステムによる自動販売機設置事業の場合、土地オーナーのフィーを固定金額として、必ず利益が出る契約としているケースもあります。その分、どれだけ売れても利益が増えていくことはないのですが、リスク回避という意味では有効です。
また、自動販売機設置業者は豊富な販売データを持っているので、そもそも売上が見込めない設置場所なら契約には至らないと思います。
フルオペレーションシステムならルーチンの商品管理・売上管理は業者任せでリスクとなる要素はあまりないでしょう。
それでも、盗難や破壊、ゴミの散乱など、常時監視していない限り防ぐことが難しいトラブル要因はあります。自動販売機設置業者側で自動販売機のトラブル対応や、定期的な清掃なども対応してくれるので、過度に心配する必要はないのですが、自動販売機の稼働が一時ストップしてしまうようなトラブルだと、結果的に機会損失で収益ダウンになることはあります。
自動販売機設置には、自販機を購入・リースして自分で運営する方法と、設置場所だけ貸してメーカーやオペレーターにお任せして収入を得る方法があります。 大阪で自動販売機ビジネスをサポートしてくれる独自の特徴を持つ設置事業者を紹介しておりますので、こちらもぜひご覧ください。
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